Column木とともに、人とともに。

2020年06月25日

外構におすすめの植栽

ウチとソトを繋ぐ「庭」はこれからの家づくりに欠かせないポイント。

家と庭を一体に考えることでより豊かな空間性やエコで快適な暮らしを実現できます。

今回は国内最大の園芸会社 the Farm UNIVERSAL様にご協力いただき、

これからのお庭づくり、デザインのポイントなど外構に関わる内容をご紹介していきます。

OGプランツ

【アカシア・ブルーブッシュ】中高木として目隠しとして最適)

(写真:【アカシア・ブルーブッシュ】中高木として目隠しとして最適)

OGプランツはオーストラリア原産の植物です。

日本のお庭や外構植栽で使われる植栽は緑色を中心として、濃い色目の植物になりがちですが、OGプランツはシルバーリーフが多いため、明るく柔らかいイメージを出すことができます。

 

日本の環境にも適応し、多くの種類を植える事が出来ます。

シルバーリーフは材木色と相性が良く、天然木の色とシルバーリーフの色合いはナチュラルな印象にする事が出来ます。

住環境は建物、外構共にハード面(固い素材)がほとんどです。

だからこそ、ソフト面である植物の設計で、建物全体の印象を変える事が出来ます。

今注目のOGプランツ、シルバーリーフを外構植栽に取り入れて見てはいかがでしょうか。

POINT!

  • 木にもぴったりのOGプランツを外構に取り入れることで、建物全体に、明るく柔らかいイメージを!

ハイノキ

外構工事における植栽のご希望で、ご自宅の【北側】に植栽を入れたい、というご希望が多くあります。

 

用途としては、

「北側に目隠しとして使いたい」

「北側の窓があり植物を見たい」

「北側に坪庭がある」

などのご相談が多く感じます。

 

北側の場合、光量が少なく植える事が出来る庭木も限られてきます。

そこで御提案させていただくのが「ハイノキ」です。

ハイノキの画像

近年、柔らかい雰囲気で常緑樹として人気がある「ハイノキ」。

ハイノキの特徴は常緑樹で北向きや東向きの光が少ない場所でも育つこと。

南向きの日当たりのよい場所よりも東側、北側の方が適しています。

 

またハイノキは成長がゆっくりで、綺麗な樹形を維持しやすい庭木です。

庭木を植えるにあたりメンテナンスは必須ですが、成長がゆっくりの為、メンテナンスの頻度が少なくて済みます。

ハイノキ参考画像1
ハイノキ参考画像

樹形は株立ちが多く、淡緑色の葉は5cmほど、

先がとがった広被針形で繊細さがあり、和洋どちらにも合わせる事ができます

 

また、5月~6月頃に白いお花を咲かせ8月~9月頃には青色の実を付けます。

常緑樹でありながら年間を通じて季節感を感じることができる庭木です。

 

良い点しか見当たらないハイノキですが、注意点もあります。

西日を嫌うので、南向きの日当たりのよい場所に植えてしまうと葉が焼けてしまう事があります

また、成長が遅い庭木ですので流通している高さも3m程度までが多く、高さがある個体は流通量が少なく、高額になってしまう事もあります。

 

ご自宅とともにゆっくり時間をかけて共に成長するハイノキ。

時の流れを楽しむためにベストな庭木かと思います。

POINT!

  • 和洋どちらにもぴったりのハイノキ!時の流れを楽しみたい方に〇

オリーブ

シンボルツリーを植えたい。でも何を植えたら良いか解らない。

手間がかからずオシャレで強い木がいい。

オススメはどんな木ですか?

 

といったご質問を頂くことが多くあります。

 

そこでオススメするのが「オリーブ」です。

オリーブの特徴として常緑樹、乾燥に強い、寒さに強く、銀緑の葉が美しい植木です。

5月~6月に花を咲かせ、10月~11月頃に実を付けます。

オリーブの木サンプル1

シンボルツリーとしても、コンテナ、鉢植えとしても人気のオリーブ。

 

常緑高木で冬でも葉が残り、存在感を演出してくれる木です。

常緑の為、目隠しの用途や日陰を作る用途としても便利です。

 

原産地が地中海沿岸の乾燥地帯が原産の為、乾燥に強く、暖かい地中海のイメージですが、寒さにも強くマイナス10℃くらいまでは耐えられると言われています。

 

注意点は光が大好きなので南向きや東向きの場所が適しています。

オリーブと言えばオリーブオイル、オリーブの実が有名です。

 

オリーブを植えて育てて、実を収穫して楽しむこともできます。

 

自家受粉しないので、果実を収穫したいときは、2品種以上を近くに植えてあげる必要があります。品種によっては自家結実する品種もありますが、受粉樹を植えた方が実つきがよくなります。

【代表的なオリーブの品種】

・マンザニロ : スペイン原産、一般的な品種で多く出回っている品種です。
・ネバディロ・ブランコ : スペイン原産、丸みのある細い葉が特徴です。
・ルッカ : イタリア原産のオイル専用品種
・ミッション : アメリカ原産、樹勢が強く観賞用に適しています。

POINT!

  • 見て楽しめる。収穫して楽しめるオリーブ。
    冬でも葉が残る常緑高木で、お庭に存在感を!

今回の記事を書いてくれたのは

the Farm UNIVERSAL様は「世界中に花と緑を届けること」を使命とし、世界各国からの仕入れルートを持たれており、約50年の実績と信頼による職人の技術力で彩りある庭づくりを提案されています。

植栽・外構のプロフェッショナルとしてこだわりのある空間を演出し、デザインから施工・管理まで一貫して対応。庭の良さ・その土地の環境を最大限に活かした、“楽しめる庭づくり”を実践されております。

まとめ

外構全体の雰囲気を大きく左右する植栽。

樹種により設置場所の工夫は必要ですが、上手に取り入れることで、全体の印象がぐっと深まります。

外構のイメージに合わせてお気に入りの植栽を選んでみてくださいね。

 

記事:株式会社 ユニバーサル園芸社 The Farm UNIVERSAL千葉 海老沼様