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◆コラム:高気密・高断熱住宅と健康の関係 VOL.1



文章:黒田 房邦(日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医)



私は暑いのには強いが寒いのは苦手です。東北地方にいた時に建てた家は、北海道の住宅会社の寒冷地仕様の家で20数年住んでいました。2~3年前に東京近郊のマンションに移って来ました、冬はアルミサッシの窓から来る冷気で却って寒い感じがします。

それまで暖かい家に住んでいた感覚として、高気密・高断熱の家いわゆる高性能住宅に住むと快適な生活が送れ、身体にもいいという感じがします。ヒートショックがよく話題になりますが、それ以外にもメリットがあるのではないかと思い、身体の何に対しどれくらいいいのかということを調べてみることにしました。

しかし、前に住んでいた家と比べて実際にどの位身体によいかという事を調べることはなかなか難しいことです。そこで、今回は【断熱改修を行った戸建ての住宅に住む高齢者の調査結果の報告及び高断熱住宅に転居した人に対する調査】から、高機能住宅に住むことによる健康へのメリットを検討してみました。断熱改修を行った家よりも、新築であればより高機能な住宅でさらに健康な生活を送ることが出来るでしょう。

少しでも、皆さんが健康で活発な生活が出来ればいいと思っています。


Ⅰ. まず初めに、東京都健康長寿医療センターからの報告(平成25年12月2日)

冬場の住居内の温度管理と健康について
②居室の断熱改修による睡眠、アレルギー症状、血圧の安定化等の可能性から

《調査の要約》
1. 東京と埼玉で築 20 年以上の戸建て住宅に住む高齢者 18 人(59~85 歳)の協力のもと、内窓の設置のほか、壁や床への断熱材取り付け、及び、床暖房の設置 等の断熱改修を実施。この改修前後で、室温や協力者の血圧測定、健康に関連するヒアリングなどを行い、2011年から約1年間をかけてデータをまとめた結果、

a.居室の断熱改修は、睡眠やアレルギー症状に良い影響を与えることが分かった。



b. 断熱改修後に、血圧の安定化を示唆する変化も見られた。

2.2010 年度に実施した高齢者 43 人(77~86 歳)に対する血圧と室温の 24 時間測定によると、部屋全体が暖まっている「適温」での生活が、血圧の上昇を抑え、安定化に効果的であることが分かり、居室の断熱改修は、血圧の低下や安定化に有用である可能性を示唆された。



3.2008 年度に実施した高齢者に対する 冬場の暖房方式、室温、活動量の 1 週間計測によると、暖房方式と居室の室温、活動量には関係があり、こたつやホットカーペットのみを使用している高齢者13人と、部屋全体を暖房している高齢者30人の比較では、部屋全体が暖まっている「適温」で生活をしている高齢者は、活動量が高いという結果が得られている。

暖房実態調査2008年(n=42)

4.2007 年度に実施した、高齢者住宅の暖房状況と生活習慣・運動機能等の調査において、暖房状況と筋力やバランス能力にも関係があり、居間全体を暖房している高齢者は、筋力のレベルが高いこと等が明らかになり
握力:全体暖房のみ237人・部分暖房のみ209人、
膝進展力:全体暖房のみ214人・部分暖房のみ191人の比較では、
居室全体を暖房し室温が高いと筋力が高いことが示された。




>>次回につづきます。


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