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2020年06月24日

スウェーデンの民芸品:ダーラナホース

北欧雑貨としても人気のダーラナホース。

この記事では、ダーラナホースの由来や作り方についてご紹介します。

ダーラナホースとは

スウェーデン・ダーラナ地方

豊かな自然に囲まれたスウェーデン、ダーラナ地方。

大きな森と美しい湖のあるこの地方で生まれた民芸品が、ダーラナホースです。

 

ダーラナホース(スウェーデン語ではDalahäst)は、“ダーラナ地方”で生まれた“馬”の置物。

職人さんの手で、ひとつひとつ手作りで作られています。

独特のデザイン・模様と色使い、手作りならではのあたたかみから、世界中で愛される工芸品です。

今では、スウェーデンそのものを表すモチーフとしても使われることがあります。

ダーラナホースの由来

ダーラナホースの由来として、スウェーデンで盛んな林業が関係しているとされています。

古くから林業の盛んなダーラナ地方でしたが、昔は木こりの仕事はそれこそ命がけ。

仕事に出ると1か月以上家を空けることもありました。

 

そんな中、妻は夫の無事を、夫は留守中の家族の無事を祈って、

動物の置物を玄関に置いたのが、このダーラナホースの始まりと言われています。

 

中でも馬は、スウェーデンの人々にとって古くから生きていくために欠かせない存在でもあったことから、

“幸せを運んでくれる”神聖な動物として、大切にされていました。

ダーラナホースの作り方

では、ダーラナホースは実際にどのように作られているのでしょうか。

スウェーデンにあるダーラナホースの工房の様子を少しだけご紹介します。

 

ダーラナホースのもととなるのは、スウェーデン原産のレッドパイン」の木。

この木片から馬の形を切り出し、職人さんが手彫りで形を整えていきます。

レッドパインは針葉樹で柔らかく、加工がしやすかったのも工芸品として定着した理由かもしれませんね。

形を整えた後は、色付けです。

大きいものから、小さなものまで、ひとつひとつ丁寧に色付けをしていきます。

描かれるデザイン・模様はアーティストだけでなく、村によっても異なるそう。

また、ダーラナホースの他にも、ダーラナピッグ、ダーラナルースターといった他の動物をモチーフにしたものもあります。

おうち時間に、手作りダーラナホース

今では日本でも北欧雑貨が人気となり、ダーラナホースもよく見かけるようになりました。

代表的な赤のダーラナホースの他にも、「自分で色を塗ってみたい」「シンプルなダーラナホースを楽しみたい」という方には、無塗装品のダーラナホースもおすすめです。

【用意するもの】水性ペン/絵の具 など

塗装前のダーラナホースを自由に色付けできるので、オリジナルデザインのダーラナホースを作ることができます。お子様でも簡単に色付けできるので、お子様とのおうち時間にも。

もちろん無塗装のまま置いても、メッセージを書いてプレセントとしても素敵ですね。

愛らしい姿が印象的なダーラナホース。

見ているだけでほっこりと幸せな気持ちにしてくれる、スウェーデンの魅力が詰まった置物です。

インテリアとして、プレゼントとして、お気に入りの1匹を見つけてみてはいかがでしょうか。